私たち、真右ェ門窯は様々な方法で焼き物を成形していますが、
本日はその中で三種類の方法を話したいと思います。
一、轆轤(ろくろ)整形。
これは回転する轆轤の上で、磁土を引き上げるやり方です。
磁器は陶器に比べ硬いので成形はしにくく、難度の高い技術が必要です。
全国の焼き物の九割は轆轤成形だといわれています。
二、手びねり成形。
轆轤で大まかな形を作った後、土を指先で形を整えて、整形しています。
効率は悪いですが独自の風合いが出ます。
三、板作り(タタラ成形)
板状にした陶土を曲げたり張り合わせたりして成形する方法。
角状のものや板皿などに適しています。
タタラとは粘土の塊を糸で切り、板状にしたものです。
その他にも様々な方法がありますが、今回はここまで。
表現するものに応じて、型にとらわれず、
様々に道具、成形方法を変えるのが日展作家の世界です。